わたしの友人には勝ち続けているトレーダーが何人もいます。
ジャンルは株式投資の人もいれば、わたしのようにFXのトレーダーもいます。中には商品の先物やオプションなどでヘッジをしながらトレードされている人もいらっしゃいます。
どんなジャンルであっても勝ち続けるために共通していることは、色々とありますが、やはり自分なりのルールがありそのルールを守ってトレードをしていることだと思います。
それくらいルールというのは大切だということです。
そのようなトレード仲間でも「ついしてしまうミス」というものがあると先日食事の席で話していました。
わたしも以前はたまにありましたが、最近は全くなくなったことです。ついしてしまうという気持ちもわかるのですが、これをしてしまうとせっかくの自分のペースが崩れたりするのです。
FXで勝ち続けているトレーダーでもルールを守れずミスをしてしまう事がある。
その「ついしてしまうミス」というのは、旅行中などでゆっくりチャートを見れない時に、人のトレードを参考にしてトレードをしてしまうことです。要は「人のマネしてトレード」ということになります。自分のルールは全く関係なくなってしまいますね。
今はツイッターで自分のポジションを公開している人もいらっしゃいますし、有料メルマガなどを発行して自分の方向感やポジションを公開していらっしゃる方も多くいらっしゃいます。
そういったサービスが普及するのはいいことなのかもしれませんが、思わぬ落とし穴があったりするわけです。
メンタル的には理解できます。自分自身がチャートを見れない時にチャートを見ていてしかも過去に実績があったり、有料メルマガ等でビジネスをされているということはある程度の信頼があって同じようにポジションをとってしまう。
そして運良くか悪くか気づいたら利益が出ていて利益確定できてしまう。口座資産は増えるのでいいですが、今後の長いトレード人生でみるとこれが障害になってしまう可能性も考えておかなければなりません。
相場、チャートは信用できない。信じられるのは自分のルール
覚えておかないといけないのは、いつも最後に信じることができるのは自分自身だということです。
自分自身を信じることができない。自分自身のルールを信じることができない人はトレードで長く勝ち続けるのは無理だとわたしは考えています。
では、こういった人のマネをしてポジションをとるトレードの問題点をあげていきましょう。
ネットで見るエントリーの情報だけでは状況を把握できない
まずツイッターなんかでポジションを公開している人ですが、実際にわたしの周りにも何人かいます。こういう人たちの特徴として、というか仕方ないと思うのですが、全てのポジションをツイッターに書き込んでいるわけではありません。
ドル円ロングと書いていても、実は同時にユーロドルロング、ポンドドルロングを持っているなんてことは日常茶飯事です。ですから、仮にドル円ロングが負けたとしても他で合計プラスになっているということがあります。
ツイッターだけを見ている人は当然ドル円ロングを持っているのでマイナスで終わります。つまり完璧にマネをすることは難しいということです。
それに加えてSL(損切り)のレートも同時に書いている人は圧倒的に少ないのです。
つまりドル円ロングという書き込みを見た時に「ドル買」という方向感はわかりますが、どこで決済するのかはわからないのです。
書いてくれている人であればわかりやすいですね。TP(利益確定)は書いていなくてもSLだけでも書いてくれていれば損切りはちゃんと行うことができます。これも注意しないといけないところではあります。
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決済のタイミングを書いていない事が多い
そして更に、いつのまにかポジションがなくなってる場合があります。当然ツイッターに書き込むこと自体が仕事でもありませんし、義務ではないので、いつのまにか決済していて、いつのまにかドテンしているなんてこともあります。
自分はドル円ロングをまだ持っているままなのに、いつのまにかドル円ショートになっている。こうなると自分もドテンをするしかなくなりますが、この時にすでに不利なレートになっていることも少なくはありませんからそうなると同じSLにかかった時にも損失が大きくなります。
以上のことからなかなかツイッターなどのポジションをマネて利益を出し続けることは難しいのです。
有料サービスで投資情報を得る場合の注意点
では、有料サービスはどうでしょうか?
この場合はお金をお客様から頂いている立場なので、上のツイッターよりはちゃんと情報配信されていると思います。エントリーをすれば損切りのレート恐らく書いているでしょうし、なるべくリアルタイムで決済やドテンをした時にも配信していると思います。
とは言っても個人的にはサービスとしては不確かかなと思います。友人からのすすめでお付き合いで過去にいくつかの有料サービスを利用したことがありましたが、どれも正直ピンとはきませんでした。
ピンとこなかった理由は以下のようなものです。
- SL(損切り)までの値幅が広すぎる(300pipsを超えるものも)
- 有料サービスにも関わらず、エントリーをしてから時間差で配信が来る。
- 持ってるポジションが逆行しても、決済の連絡がなかなか来ない。(そして配信者は既に決済している)
こういったことが有料サービスでも普通にあります。ですので一切わたしはオススメしていません。こんなものにお金を払うくらいなら自分自身のトレード技術を高めることにお金と時間をさいた方が良いと考えます。
結局人が行うトレードですから、どんな有名なアナリストでも、どれだけ過去に大手銀行のチーフディーラーをやっていようと50%くらいはあたります。その可能性を自分で上げていくことに集中した方が良いということです。
こういったものに頼る癖がついてしまうと、自分のトレード技術が一向に伸びません。これでは勝ち続けるトレーダーにはなれないのです。
ですからわたしの生徒さんにはこういったことは一切禁止にさせていただいています。宝くじ感覚であたって利益が出ることがあることを否定はしません。
ですが、自分の力にはなりません。ですからこういったことに頼るのではなく、自分自身のトレード技術を磨きましょう。
勝ち続けているトレーダーでも旅行中なんかは軽い気持ちでこういったことをしてしまうことがあるのです。
初心者の方などは特に気をつけて欲しいと思います。トレーダーとしてのメンタルというのは1つは自制心だと思います。この自制心を鍛えることも大切です。